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経営事項審査(経審)の評価項目/経営状況分析評点(Y点)について

2020.06.20 | 行政書士BLOG

経営事項審査(経審)の評価項目のひとつに「経営状況分析評点」があります。

経審の総合評点は「P点」、経営状況分析評点は「Y点」ともいいます。

経審全体に占める経営状況分析評点(Y点)のウエイト(配点率)は、20%あります。

経営状況分析は、決算書の経営分析で、次の8つの評価項目からできています。

① 純支払利息比率(%)=23.3%

② 負債回転期間(月)=8.1%

③ 総資本売上総利益率(%)=14.0%

④ 売上高経常利益率(%)=3.5%

⑤ 自己資本対固定資産比率(%)=4.4%

⑥ 自己資本利率(%)=11.3%

⑦ 営業キャッシュフロー(絶対額)=19.0%

⑧ 利益剰余金(絶対額)=16.4% 

最後の%は、ウエイト(配点率)になっていて、Y点対策としては、ウエイトの高い項目を改善していくと、Y点がぐっと上がってきます。

ウエイトが高い項目は、①・⑥・③・②の順です。(⑦・⑧は、配点は高いですが、評価単位が億円単位なので、中小企業が簡単には改善できませんので、無視します。)

Y点対策としては主に、

・負債は少ない方が良い(借入金を含むすべての負債。未完成工事の前受金も同じ)

・支払利息は少ない方が良く(ですので銀行借入はない方がいい)

・完工高は多い方が良い(工事進行基準の採用し、出来高で売上に計上など)

・粗利(工事利益)は多い方が良い(赤字現場は出さない。共通経費は販管費へ計上)

・自己資本は多い方が良い(利益の計上、増資、総資本の圧縮)

Y点の対策は、決算時期にできるものもありますが、そうでないのもありますので、常日ごろからの経営管理が必要になってきます。

池根事務所では、事前に経審シミュレーションも行っています。また経審対策、ランク対策もできますので、お気軽にお問合せ下さい。